マジカルアトモスフィアーとUX(ユーザエクスペリエンス)
奇術業界におけるマジカルアトモスフィアーって、IT業界におけるUX(ユーザエクスペリエンス)に相当する概念な気がする、というツイートをして、奇術業界とIT業界の両方のバックグラウンドというかリテラシーを持つ友人から反応もらって、それに対する意見を述べあったりで有意義な会話ができた気がするので、せっかくなのでまとめとこう。
■マジカルアトモスフィアーとユーザエクスペリエンスが似てるとは?
あくまでも観念的なレイヤーで似てるという認識。
あと、IT業界が奇術業界に近づくわけでも、奇術業界にIT業界の知見が入ってきたとかではまったくなく、それぞれの業界で大事という認識は業界の人の多くが持っているけど、きちんと議論されてこなかったということもあって、その点でも類似性を感じている。
■類似性の事例
とかつぶやいてもわかりづらいので、事例を一つ。
分かりにくい(使いづらい)製品を作って取扱説明書(分厚くて読む気が起こらない)でごまかす開発者と、分かりにくい(何度の高い技法の成功重視で不思議さ二の次な)ネタを演じて無駄に長い説明で現象の理解を客に求める演者
自分としてもきっちり理解しきれていない(消化不良)けど、事例を挙げるなら上記のような感じかな、と。
何となくではあるけども、what(何が問題か)がわかった気がするので、
次はhow(問題解決/開発や演技にどう応用するか)かなぁと思うなど。
なお、マジカルアトモスフィアー自体については
友人のtozakip氏がアスカニオ氏の名著の該当個所を音読してくれてます(許可はとってるとのこと)
http://tozablo.blogspot.jp/2012/10/vol.html
26分35秒の動画。興味ある方はご視聴を。
実写版るろうに剣心
実写版るろうに剣心の感想
今更だけど、先々週に見た実写版るろうに剣心の感想を振り返ってみる。
■全体
1つの剣客劇としてはそれなりに楽しめる出来。
漫画作品とかの実写化って、90分枠に収める以上はアレンジとかが入るのは当然とはいえ、原作ぶち壊すような作品が多いわけだけど、るろ剣(実写版)はそんなことはなかったと思う。
とはいえ、原作ファンとしては気になっちゃう箇所もあるのよね。。。
以下、ネタバレ的な側面もあるので読む場合は自己責任で。
■よかった点
・キャスト
佐藤健はもともと個人的に好きな俳優さんだし、
彼の演技力やキャラを知ってるので、剣心役が彼でよかったという感じ。
#本映画と関係なく、もともとネット上で
「もし、るろ剣を実写化したら」っていう企画があったけど、
そこでも佐藤健は文句なしの1位だったし。
しかし、主役以上に素晴らしかったのが吉川晃司さん演じる鵜堂刃衛。
キャラの作り込みが素晴らしい!!
あと、江口洋介さんの斎藤一や香川照之さんの武田観柳については
役者さん自身のキャラが原作のキャラを食ってしまった感じはあるけど、
個人的にはありだな。原作とは違うけどいい味だ。
・殺陣
殺陣がよかった。変なイフェクトのCG多用とかしない点はポイント高い。
・原作の再現具合
原作の名シーンのところはもっと上手く演出できるはずーとか思うが、まあ許容範囲かな。
刃衛戦では、人斬りに戻りかけてて言葉遣いが荒々しくなってくるとことかよかった。
#まあ、欲を言えばもっとドスを聞かせて重みがあればベター。
刃衛戦といえば、怒った剣心が「殺してやるからかかってこい」
と発言するのが原作の名シーンだと個人的には思ってるんだけど、
この台詞を再現したのはよかった。ただ、この台詞を発するまでは
もうちょっと尺を長くして、視聴者を焦らして欲しかったかもw
■頑張って欲しかった点
悪くはないけど、原作ファンとしてはついつい細かいとこを突っ込んじゃうんだよね。
・キャスト
左之助と高荷恵は何か違うかなぁ。。。
斎藤一と武田観柳は原作とちょっと違うけど楽しめたんだけど、
左之助と恵はちょっとあれだった。。。
#なんかこれ、単純に演じる役者さんの能力というか経験の差な気もしてきた。
・説明が足らない箇所(原作の知識で脳内補完要)
刃衛が恵に「頼みがある」と言った内容が不明。
神谷道場の場所は知ってるはずだし、道場に薫がいるかどうかは恵は知らないはずだし。
あと、地上げのために神谷道場の信用を落とすという役割を観柳がやってるんだけど、
ここの説明が足らないかも。
というか、その後に剣心を雇おうとするところにも違和感(計画の邪魔者だし)。
剣心と左之助の闘いを見て、あーいう奴に関わると危険だ、と警戒しているのだが、
その後の言動に剣心への警戒や恐怖が一切でてこないのもなぁ。
あと、恵が剣心に対して「あなたは人斬りだったんでしょ」という台詞で、
恵は剣心に対してマイナスの感情しか湧いてないように見えるのだが、
その辺の確執みたいなもんは一体いつ解消したのかな。
#まあ、救出のために危険を承知で観柳邸に押し入っているのは知っているだろうけど。
・原作の再現具合
外印は色々な意味で違うなと。
脚本の都合で、原作の般若のポジションで外印が出てくるのはまだいい。
ただ、彼の戦う理由とかキャラとか観柳の元で働いている理由とかが、よくわからん。
色々なキャラの台詞のつぎはぎで、しかも仮面の下の素顔も原作と違いすぎるし。。。
とはいえ、剣心の不殺の背景説明には、あの手の台詞が脚本上必要だったのかも。
あと、ラストで心の一方を自力で破った薫が、剣心が人斬りに戻るのを全力で止めるとこ。
ここの尺が長すぎる!!えぇ、ここが不満です。
他は許容できるけど、ラストの大事なとこだけに余計に不満です。
もっとコンパクトに、視聴者にガツンと来るような台詞にしてほしかったです。
枠の問題もあるんだろうけど、剣心の不殺の誓いなんかの説明もできてなかったかな。
・贖罪について
"るろうに剣心"という作品自体のテーマってのは、
(少年ジャンプの悪習?により格闘漫画化した京都編を除けば)
贖罪なんだけど、今回の映画では贖罪っていうメッセージは
外印戦と刃衛戦だけで伝えるのは無理があったかな。
左頬の十字の傷の説明なんかも、独立したお話になってるし。。。
#まあ、90分の枠に収めきるのが、そもそも無理なのかもだけど。
■結論
色々と書いたけど、楽しかった。
アニメ版よりは実写版のほうがいい!!これは絶対。
アニメ版のDVDとか買おうと思ったことないけど、
実写版のDVDは購入もありかなと思える出来。
「TMSの集い」第三回
「TMSの集い」第三回に参加してきた。
http://tozablo.blogspot.jp/2012/10/tms.html
以下、振り返りというか感想?のようなもの。(なお、矢印(→)とか#以降の記載が僕のコメント)
対談でのtozakipによる書籍などの紹介
→金とるの無理か?
居場所について
→とりあえず、"学生マジシャン"は夢奇房が拾っているのかなと。
FISMでたけど居場所ない
→プロスポーツの研究者の話なんかにも通じるかも。
・業界の問題点?
中途半端にうまい人ほど居場所なくなる
見るだけの人がダメな空気
手品を演じる人しかいられない
→一部、IT業界のハッカー至上主義にも思い当たるふしあり。
#なお、tozakipは手品至上主義w
情報共有→集合知の話なんかも絡められると面白いかも
流行り廃りのスピード→テレビとネット
進化する脳云々の話では、ニュータイプとオールドタイプを連想してしまうw
→今の社会に馴染めない人? or 進んでる人?
→ここは別途議論の機会を設けたい
FISMは2000人、コミケは58万人
手品のライブ活動(ex.だいすけさん、入江田くん)を増やしたいが流行らない。。。
→費用対効果?
手品以外の作業負荷が大きいから?→ここの代行サービスがあるとよい?
手品が包含する範囲はどこまで?どこまでを手品業界とするか
→サイエンスの視点を混ぜてみるとか?
かつては情操教育に使われてた(ゲーテの時代?)とかだけど、
その辺と絡めて教育産業とのつながりを模索してみるとか?
TMSにはものを教える人(教師・講師)は原則いない
→「何かを教わる」ではなく「スクール生が切磋琢磨」
個人的にはこれは、理想的な教育だとは思っている。
→米国の名門大学(ex.アイビーリーグやスタンフォード)は素晴らしい成果を出している。
しかしこれは、教育システムがすぐれているわけでも、研究予算があるからではない。
優秀な人間が色々なところ(世界中)から集まって競争した結果にすぎないから。
#ただしこれは数ある意見の一つに過ぎない。
また、そのようなやり方では脱落者が沢山でる&脱落者は放置(救済なし)
TMSスポンサーのメリットはない
→シリコンバレーの投資家の話。
「○○ドルの投資で××ドルの利益」というタイプだけではない。
日本はこれが多く、技術の魅力云々へん投資がない(&技術を理解しようとしていない)
と言われる。
意外にシリコンバレーの投資家のほうが「この技術をやってる会社を潰したらつまらん」
で投資している人がいたりする。
(ex.Oracle社のラリー・エリソンのGoogle社への投資)
青森の手品人口
→あれ、みかりゅうさんは?w
手品人口〜手品業界の定義〜全体の5%をTSMでは狙っていく
47(都道府県)×1000(人)×0.05(5%)=2350人→FISM規模w
→晃太郎さんのように"動画配信サービスの利用"を検討してみる?
はてなダイアリー始めました
思うことがあり、はてなダイアリーに手を出してみました。
学生時代は別のところでブログ書いてましたが、内容がふざけすぎていたのと、
放置しまくりで変なコメントだらけなのもあり、新規に始めることにしました。
とはいえ、普段はTwitterの利用がほとんどです。
ここでは、Twitterで書ききれなかったことや、つぶやいたことの補足などをしていこうかなと。なので、更新頻度は少ないし、ある程度内容を吟味してから書くつもりなので、即時性はないかなと(だからといって記事の質は高くないですが)
あと、カテゴリなんかも適当です。運用しながら、使いやすい/見やすいカテゴリにしていこうかなと。
そんなこんなでよろしくお願いいたします。