ファイブ・ポインツ読書会(1)まとめ

ファイブ・ポインツ読書会の第1回をやりました。
http://connpass.com/event/6254/
※人が集まらなかったので、某所のカラオケボックスにて主催者2人だけで実施ですw

■内容
「ポイント1.視線」の輪読、演習、議論etc

■進行
以下の計画で実施。ほぼ予定通りかな。
 19:00〜19:15 ガイダンス(P.1〜P.14)
 19:15〜19:30 ポイント1の全文読み(P.19〜25)
 19:30〜19:45 プレゼンテーション
 19:45〜20:15 感情表現のテクニック
 20:15〜20:45 視線によるミスディレクション
 20:45〜21:00 まとめ
※P.27〜P.35は時間あればやる(マニア談義!?)


■使ったもの
 書籍
 目の部分を切り抜いた厚紙(スケッチブック)
 毛糸
 デック(基本技法をいくつか確認)
 ビデオカメラ(視線とかの実験?の時に撮影)

■気づき事項
<導入> ※P.12〜P.14
・マジシャンへのイメージ
 一般の観客
 →とても器用な好人物
 タマリッツ師
 →素晴らしいテクニックと卓越したユーモアセンスを持っていて、
  プロフェッショナルとして認められるような観客受けするアクトを見せてくれる人
 主催者2名(K5&lain)
 →??
  振り返ってみると、いくつか候補は出てくるけど、明確な定義?は出てこないテーマですな。。。
  まとめとして小冊子を書く頃までには、マジシャンの理想像への自分達なりの解を準備します^^;

・必要な能力
 素晴らしいマジシャンである分別のあるアーティストでもある人には、
 得意分野の種類に関わらず、少なくとも2つの共通したものが必要とのこと。

 1つ目:不可能な現象を引き起こすための雰囲気を作り出す能力
※マジカルアトモスフィアーのこと?
 2つ目:観客とのコミュニケーション能力
※ショーマンシップのこと?

・タマリッツ師の見解
 我々(マジシャン)が観客ときちんとコミュニケーションを取り、
 不思議な出来事の魅力を余すところ無く伝えようとすれば、
 五体全てを駆使しなければいけない。
 →マジカルな雰囲気を伝えることに失敗したのなら、それは道具でもトリックの問題でもなく、
  それどころかアイデアや舞台装飾、照明や電気機器の問題でもない!!とのこと。


<プレゼンテーション> ※P.19
参加者同士で「登場〜挨拶〜デックを広げるまで」の部分だけやってみて、
目線の高さとか見やすさとかを確認してみた。
結論としては、「観客の眉間を見る」が近距離でネタを披露する際の大原則ってことかなと。
#ステージアクトやら司会などの遠距離では、「(客を)鼻で見る」が原則だったけど、
 近距離ネタの原則ってことでこれからも意識すべきですね。
 その他、中距離ネタの原則は何だろ?という議論もしたけど、箱次第なのでルール化は無理、
 というか不毛と判断。現場を見て、上記の2つの原則のどちらが適切かを各自で判断すべし、と結論付けました。

<感情表現のテクニック> ※P.20〜P.23
・目だけで何をどれだけ伝えられるか?
 書籍の実験例?に従い、画用紙の一部をくりぬいた紙でやってみました。
 伝達可能か試した感情?は「笑う(喜ぶ)・怒る(イラつく・面倒くさい)・考える(目が泳ぐ/動く)・眠そう(目を細める)」あたりかな。
 以下、気づき事項。

  • .マイナスな感情(情報)のほうが伝わりやすい。

 「笑う」以外は伝わらないかも?(サンプルが偏ってるかもだけど)

  • .カッコイイ・シリアスなアクトはマイナスイメージになりやすい?

 攻撃的なアクトになりやすい。
 ウェブ上で演技動画がアップされてると「うわ、ドャ顔キター」みたいにdisられてるのもこれのせい?
 上記アウトが潜在的に持っているリスク?

  • .目だけでの情報伝達は難しい

 むしろ、マイナスが伝わりやすい?
 パフォーマンスを披露する時の「スマイル」がいかに重要か、ということかも。

なお、冊子にする時は「挨拶する・クレーマーに対して・・・」みたいにシチュエーション別の項目を作り、リスト化したいな。

・内面への注視(inward gaze)
 「ピアニストの意識は自分自身と楽器に集中している」を内面への注視と呼ぶらしい。
 書籍に従い、お互いのメガネに毛糸を結んで相手の目の高さぐらいにして
 カードを広げて1枚選んで覚えてもらって戻してもらうまでの流れと毛糸の張り具合を確認。
 途中で多少のたるみはあるものの、自分達の目線とかは問題なしと判断してみた。
 #書籍によれば、糸がちゃんと張っている状態=家のドアを開いて観客を招いている状態。

 ただ、読んでいてイマイチ理解できてないというか、腑に落ちてない部分でもある。
 機会があれば、日本語訳verの中の人と会話してみたいテーマですw
 #冊子にする時は、自分なりの解釈を追記したいところです。

・なぜ観客と視線を結びつけるのか?
 観客との絆を深めるのが目的。
 「まず互いを知り合い、親しくなり、内面に招きいれ、1つに結びつく」という段階を経る。
 #この辺は、心理学をベースとしたコミュニケーション論とかの知見とリンクしそう。

・原則
 観客は、マジシャンが見ているものを見る
 例外:客席全体を見ているときは、観客は自分自身を見ることはできないため、
    観客は自分たちが見られていると思い、マジシャンの目を見返す。

<視線によるミスディレクション> ※P.24〜P.25
プロのナレッジの整理といった感じですかね。書いてある内容には同意。
「クラシック・パ○」を題材にして参加者同士で実演(実験)して目線を確認。
なお、テキストの例1はいいけど、例2の記載には疑問。(そもそも論として、フ○○ク・パ○の包含範囲が広いってのもあるけど)


■その他
第0回(キックオフ)の時に全体の計画を立てるために流し読みしたわけですが、
その時に「あれ、あんまり中身ないんじゃね?」と不安になりました。
#実際、こうやってブログ記事としてテキスト化すると、当たり前すぎること(情報量少)しか書いてない気もしてくるし。
しかし、読み進めてきちんと実験?してみると、気づき事項が非常に多いことに気づきました。
学習参考書に例えるなら
 「厳選された良問揃いの問題集(ただし解説は微妙)」
といったところでしょうか。
とくに、基礎・基本を徹底する上で、気づかされることの多いこと多いこと。。。
電車の中で読む本じゃなくて、手を動かして確認しながら読む本。
ってことで、やっぱり問題集って感じの本です、はい。