シベリア旅行記

年末なので今年の振り返り?の一ついうことで。
今年のGWにロシアに旅行してきて、そのことはTwitter/Facebookでつながってる人や、
オフラインでよく会う人には喋ったりしたんだけど、その時に
旅行記を書いてFacebookに流したよー」とか言っても、Facebookで過去の投稿を探して読むの面倒、とか、
Facebookやってないというコメントもちらほらいて、「後日にブログにアップするわ」とかで放置ですた。
てことで、年末で少し時間できたので、5末に複数のフィードに分けてFacebookに投稿したものをマージして、
このブログにまとめとくよ。
ただし、めっさ長いです!!超々々々長文です^^;
なお、「全体・食・酒・風景/自然・異文化交流(生活)・異文化交流(食事)・その他」という構成です。

【シベリア旅行記:全体】
<1日目:おそロシアの国へ入国>
成田空港からウラジオストクまで2hのフライト。
その後は空港からホテルまでタクシー(もちろん事前手配)で40分ぐらい移動。
現地時間では19:30ぐらいでも明るくてびっくりした。
ただ、ホテルについて各種手続きをし終えたあたりでは、真っ暗になってたけどね。
暗くなった頃に外に出ると、めっさ寒かった。
外を歩いてる人が少なかったのと、ガイドブックに載ってたレストランに行くには
人通りの少ない(&暗い道)を進む必要があり、防衛本能的に「これは行っちゃダメ」と判断。
ホテル内のレストランで夕食にした。
ウハー(魚介のスープ)とセリョートカ(ニシンの塩漬け)が美味しかった。
嬉しい誤算。なので、ニシンとウォッカは追加して飲み食いしちゃったよ。
でも、そのせいか会計はかなり膨らんでた。悲しい誤算。
<2日目:ウラジオストク観光>
明るい時間帯から歩いて市内を観光。
観光スポットになってる丘?に行って、市内を一望。気持ちよかった。
あと、同じく観光スポットの橋を歩いて渡ってみた。
蛇足だけど、この日はメーデーだったので、
沢山の人たちが行進してた。
が、個人的には、労働争議というよりは
年に一度のお祭りで参加してるように見えたな。
同じ会社の人同士でTシャツを着て行進してるんだけど、
日本のお祭りが会社だとか町内会だとかの所属組織毎に神輿やら山車を用意して、
そのメンバ同士で担いだり引いてるようなものにみえてしまった。
実際、自分はその後に魚市場まで移動したんだけど、
デモが一通り終わって?昼から飲み食いしてる集団を沢山みかけたもん。
<3日目:シベリア鉄道1日目>
起きて朝食を取ったらチェックアウトして移動開始。
そして、今回の旅の目的である、シベリア鉄道に乗車。
チケットみたら5号車だったので、そこまで移動。
自分の座席(のある部屋)に行くと、若い夫婦がいた。
言葉はわからなかった(&英語が通じなかった)ので、
ジェスチャーでコミュニケーションとって順番に荷物整理。
(鍵付きワイヤーで荷物固定したり、カバンにロックかけたりした。
 後から振り返ると、カバン開けて中のものを盗ったりなんてことをする人達ではなかったんだけども、
 最初はやっぱり警戒するよね^^;)
しばらくすると、部屋の4人目のメンバであるおばさんが登場。
パワフルな世話焼きおばちゃんっていう感じ。椅子を倒してベッドにするやり方とか、
シーツのセットの仕方とかまで、鉄道のスタッフより先に僕に教えてくれたw
あと、シーツの向きが逆だったので注意を受けたww
もちろん、僕はやり直した。そのキャラと、本人が赤毛だったこともあって、
天空の城ラピュタのドーラみたい、というのが僕の第一印象だった。
なので、あとで本人から名前を聞くまでは心の中で「ドーラ」とか「ドーラおばさん」と呼んでたよw
英語が全く通じなかったので、最初はあれだったけど、
指差し会話帳などを駆使して、なんとかコミュニケーションとった。
夫婦は旦那の名前がサーシャンで奥さんの名前がアーニャ。二人とも20代半ば。
おばさんの名前がオーニャで、50代後半だったかな。
ウォッカを一本持ち込んでたこともあり、酒が好きなヤポーネ(日本人)ということはすぐに伝わったww
会話が一段落してからは、皆それぞれ好きなことやって過ごす。
僕は司馬遼太郎の「ロシアについて〜北方の原形」を読んでた。
んで、しばらくしたら、(車内はけっこう揺れてたけど)アーニャとオーニャは慣れた手つきでナイフで
パンやら野菜を切って夕飯の準備してたので、自分も持ち込んだ食材で夕飯準備。
そのまま皆で夕飯。オーニャが持ち込んだコニャックを皆に振る舞ってくれた。
めっさ楽しかった。
んで、夕飯終わってマターリしてたら、駅に停車。
手作りの食べ物を売り来たおじさんやおばさん達がいて、
「おぉ。これがガイドブックに載ってた露店かー」とwktkしてた。
夕飯食べたしこーいう露店は次の駅以降でもあると思ってたけど、
オーニャが魚の薫製とイクラを購入。
その後、部屋に戻り、ナイフでスモークされた魚を解体しながら皆で食べた。
魚介は日本が一番と思ってるし、海外では微妙な記憶が多いけど、普通に美味しかった。
とはいえ、塩っけが多めだったので、何か呑みたくなってきたタイミングで
オーニャが「**(ビール欲しいわ。あなたも呑む?)」と言ってくれた。(たぶん)
僕の答えはもちろんイエス。その後、オーニャは部屋を出て、
車内の売り子から皆の分のビールを買ってきてくれました。
魚の薫製うまくて、イクラもうまくてビールはぐびぐび進んだよ。
初日から御馳走になりっぱなし。
ロシアの人の温かさに触れて、美味しくて楽しい一日目となりますた。
<4日目:シベリア鉄道2日目>
風景をみたり読書したり。マターリしてた。というか、読書が進んだ。
リアルタイムで通過してるエリアの歴史なり地理なりを読みやすく書いてる本なもんだから、
キリのいいとこまで読んでからちょっと窓から外を眺めて、それからまた読んで〜〜の繰り返しが、楽しすぎた。
停車した駅によっては、雪が降ってるところもあって、ほんと色々なエリアを通過してるんだなぁ、
ってのも体感できたし。
振り返ると、この日は本当にマターリだったな。
あ、あと、車内でビール買えることを前日の夜に学習したので、
この日は晩酌ってことで持ち込んだサラミをつまみに売り子さんから買ったビール呑んで、
日清のカップヌードル(日本から持っていった)で締めて就寝。
<5日目:シベリア鉄道3日目>
ひたすらマターリ。司馬遼太郎の「ロシアについて〜北方の原形」を読み終えので、次の本へ。
世阿弥の「風姿花伝」を読み始めた。
まあでも、この日の一番のイベントは夜だな。
隣の部屋のガタイのいいおっさん×3人(とかいいつつ、下手すると僕より年下かもだが)に
呑みに誘われたので、快諾。
部屋に行ったら、コニャックを二人で呑みきってしまった。
言葉はわからなかったけど、言われてたのは
「お前、いける口だな」とか「いい呑みっぷりだ」とか「酒強いみたいだな。ほら、もっと呑もうぜ」とか
「こいつ、あれだけ呑んでまだ呑めるのか」みたいな感じだったと思う。
呑ミュニケーションってやつですな、はい。
んで、コニャックがなくなったので、自分の部屋からウォッカとセリョートカ(ニシンの塩漬け)と
日本から持ち込んだ酒のつまみ(チーかま(チーズかまぼこ)と鮭とば)を持ってきたさ。あと、わさびも。
んで、皆で飲み食い。
すげぇ楽しかった。あと、セリョートカとウォッカの組み合わせ最高。
ついでに、セリョートカにわさびつけて食ってみたけど、これもいけた。
仲良くなったロシア人もセリョートカわさびをつけて食ってたけど、気に入ってくれたよ。
あと、酔っぱらい同士の交流ももちろん欠かせないw
持っていったロシア語会話の本に
「ヴォートカ・ビス・ピーヴァ・ヂェーニギィ・ナ・ヴェーチィル(ビールなしのウォッカは金をドブに捨てるのと同じ)」という
ロシアの諺(格言?)が載ってたんだけど、
一緒に呑んでていい感じに酔っぱらった人が、それを見て
「ヴォートカ・ビス・ピーヴァ・ヂェーニギィ・ナ・ヴェーチィル」
と大きな声で言って、僕も一緒に復唱w
その後に「これ、日本語でなんて言うんだ?」って聞かれたので説明して、一緒に
「ビール・ナシノー・ヴォトカー・カネヲー・ドブニー・ステルー・オナジー
といった感じで二人で読み上げつつ、ウォッカ呑んでた。
様子を見に来た別の部屋のロシア人は爆笑してた。
いゃあ、この夜の飲み会は、今回の旅行の中で一番楽しかったかもしれん。
そして、吞ん兵衛は万国共通だとわかったよ。
新宿の思い出横丁で飲み食いしてる時に似たノリで楽しんでたもん。
んで、自分はそのまま酔い潰れて寝てしまいますた。
<6日目:シベリア鉄道4日目>
気づいたら朝、という酔っぱらいがよくやるあれな目覚めでした^^;
(自力でベッドまで移動した(っていっても数メートル)らしいが、その辺の記憶がない。。。)
起床後しばらくして、夜に露店でオームリを買いそびれたことに気づいてしまい、軽くへこんだ。
バイカル湖付近の駅は夜中に通過だから湖を直接みることができないのは事前にわかっていたとはいえ、
露店でオームリ(バイカル湖名産の淡水魚。マス科の魚らしい)の薫製を購入するという目的が達成できず、後悔。
ただ、オーニャから「オームリは売ってなかった」と言われて、少し気持ちがやわらいだw
ていうか、この後の駅でも全くお目にかかれなかったのよね。まあ、これは次回に来る時の楽しみとしてとっておこう。
前日の件もあり、車内の人とは話しやすくなった。
そーいう空気もあり&ノリで、車内の廊下を走り回ってた隣の部屋のチビっ子(むしろわんぱく坊主)に
夕方ぐらいに手品をみせた。揺れる車内の廊下で、だけどね。
(昔取った杵柄ってやつかね。一応、学生時代はセミプロのマジシャンだったし。正規のマジックの仕事以外にも、ストリート・パフォーマンスも何度も経験してたので、このぐらいのことは余裕なのだww)
その後は、廊下でずっと窓を見てた(&今までお互いに全く話しかけすらしなかった)人たちが
僕の近くにきて、子供達と一緒に手品をみてた。
他にも、旅行中に通訳してくれた女性の旦那とか、
前日夜に一緒に呑んだくれた人(=わんぱく坊主の父親)にも見せた。
おかげで、それまで以上に仲良くなれた。
結果的に、車内のほとんどの人にKeigo=Magicianと認識されたっぽい。
日が落ちてちょっと薄暗くなってからは隣の隣の部屋の人たちから、
「俺たちの部屋に来いよ。一緒に呑もうぜ」みたいな感じで誘われたので快諾。
ビールやらつまみをご馳走になりつつ、ジェスチャーで交流。
その部屋のメンバのとりまとめ?の彼はセルゲイ。見た目ががっつりしてて存在感ありまくり(むしろ威圧感?)だった。
最初に車内で見かけた時は、見た目が恐いというか、厳つすぎてまったく話しかけられなかったけど、
前日の呑みやら手品の件もあり、見た目から想像つかないぐらいフレンドリーに接してくれたし、実際に優しくていい人だった。
流れで、現役の海軍軍人と判明(写真もみせてもらった)した。日本の横須賀とかにも来たことあると言ってたよ。
あと、もう一人の男性(奥さんと4〜5歳ぐらいの娘がいた。英語は基本単語がかろうじてわかるぐらいのレベル。現役の陸軍軍人)には、
飲み食いしながら、つまみの干し魚の剥き方を教わった。
日本人がカニを食べるような感じで、手際よく綺麗に無駄なく魚の頭とかワタとか骨を手で取り除くの。
(まあ、僕みたいな吞ん兵衛は、その苦みのあるワタが一番好きだったりするけども^^;)
あーいう手際のよさは、通常任務を繰り返す過程で習得してるんだろうな〜、とか思ってたところで、
「ほら。こうやって剥くんだよ。きれいにむけただろ」みたいな感じで、綺麗にほぐされた魚の身をいただいた。
魚の旨味が感じられて美味しかった。そして、酒が進みました。
いやぁ、ほんとに貴重で楽しい思い出をありがとう!!
<7日目:シベリア鉄道5日目>
前日にMagicianと認識されたため(&流れでネタを本気で披露してきっちりウケとって盛り上げたから?)
周りの人がかなりフレンドリーに話しかけてくれるようになった。
露店の前で棚を見てたら
「****フクースナ(これ、旨いんだぜ)」とか
「****(これは100ルーブル。んで、こっちが150ルーブルだ)」みたいに
さりげなく話しかけたり、助けてくれる人が増えた。
見た目とか雰囲気がめっさ恐くて話しかけられなかった人達だけど、めっさいい人達だ。
(そのうちの一人はセルゲイ以上にがっしりとした体つきで、攻殻機動隊のボーマみたいな感じだったし)
でも、“おそろしや〜”じゃなくて”ありがたや〜”な人達ばかりでした。
あと、車内の食堂車を一回も利用してなかったので、昼だけ行ってみた。
一通り頼むと馬鹿みたいに高いので、ボルシチとパンのみ。
ガーリックが少し入ってたのと、肉の味もいい感じでうまかった。
肉類を食べながらビールを呑んだあとの締めの一品にちょうどいい感じだったw
なお、食堂車は写真とったら、食堂車内のおばちゃん(スタッフ)に怒られてしまった。
いい感じの雰囲気だったので、撮影できなかったのはほんとに残念だ。
(最初に撮った入り口の写真のみ)
んで、そのあともマターリして次の駅でしばしの停車。
シベリア鉄道では、途中の駅では30分ぐらい停車(車両の点検etc)するんだけど、
その時間帯で遠方の知り合いが来てくれたり、なんてことがよくあるらしい。
んで、この時の停車時にはオーニャの友人が差し入れをもってきてくれてたらしい。
チキンだけど、1羽分を調理したものだった。結構なサイズなので、これをナイフで解体して皆で食べた。
両隣の部屋のメンバ(含 子供達)も混ざって、皆でワイワイやりながら飲み食い。
ホームステイ先で開かれたホームパーティー(近所の人が参加)みたいな感じだったな。
ちょー楽しかった。そして、チキンうまかった。お世辞ではなくまじで。
塩加減とかがいい塩梅で、鳥の旨味も感じられて、ほんとに美味しかった。
付け合わせの野菜(ポテトだったかな)もいい塩梅で旨かった。
時間的には夕方ぐらい(でも、外は全然明るい)だったけど、ビールがっつり呑んじゃったよ。楽しかった。
そして、この日の深夜に同じ部屋で一緒に過ごしたサーシャン&アーニャ夫妻が下車なので、
食事のあとは、彼らのために用意したネタを披露。オチはサインカードがhogehogeになるやつ。
このオチのために、キリル文字で二人の名前が書けるようにこっそり練習した甲斐があったかな(^_^)
しかし、その後の停車駅で、前日夜に話して、この日になって仲良くなりはじめて、
朝に売店で旨いもの教えてくれたり、色々と話しかけてくれた彼(ボーマみたいな人)が下車。
最初は恐かったけど、知り合ってからはめっさいい人だった。
「Keigo,***(俺、ここで降りるんだ。残りの旅行を楽しんでくれよ)」と
言ってくれた。(たぶん)
お互いに肩を組んでがっつり握手して、挨拶。いい人だった。
ただ、別れが不意打ちだったのできちんと別れの挨拶をロシア語で準備できてなかったこともあり、
後悔と寂しさのダブルパンチ。もっと話しときたかった〜〜ってやつだ。
その後、部屋に戻ると、サーシャンとアーニャが荷物をまとめだしてた。
夜の遅い時間帯には、サーシャンとアーニャが下車するのわかってたので、
寂しい気持ちがいっぱいですよ。それこそ、"今生の別”になる人ばっかりだから、余計に。
下車時の見送りは絶対にしなきゃと思ってたので、この日は寝過ごさないように頑張った。
椅子をあえてベッドに変形させずに、適度に顔を洗ったりして窓からの風景を眺めつつ、
それまでの行程を思い出しながら、深夜まで寝ないように頑張った。
そして夜、寂しかったけど二人にカタコトロシア語でお別れの挨拶して写真とってさようならだ。
部屋に戻って寝る準備したけど、しばらくは窓をみながらボーっとしてた。
4人部屋だったので2人になると、空いたスペースが増えるので、一気に寂しくなるね。
が、他の仲良くなったメンバが翌日の早朝に下車することを思い出したので、
ロシア語会話集をちょっと読んだら就寝。
目覚まし用にタイマーもセットした。寝坊しないように必死ですた^^;
<8日目:シベリア鉄道6日目>
深夜就寝だけど無事に起きられた^^;
6時にセットしたのに、身体が5時ぐらいに目を覚ますとか奇跡じゃね?
廊下で窓を眺めてたら、何度も通訳してくれた女性とその旦那&子供、
そして一緒に呑んで騒いだ人&その息子(例のわんぱく坊主)が下車準備してるのが見えた。
深夜にサーシャン&アーニャが下車したばかりなので、寂しさ倍増。
とはいえ、電車はエカテリンブルク駅に到着。
英語と付け焼き刃で覚えたロシア語で会話して握手して写真とって、
最後の挨拶をして、さようなら。
いやぁ、ナイスガイと吞ん兵衛ってメンバだったなぁ。
あと、通訳してくれた女性は人形みたいに綺麗な人だったな。
そして、この時点で車内に同じ車両に残ってる人は、
初日と比較して3分の1か4分の1ぐらいになったかも。
(ほぼ満席だった車両なのに、空の席や部屋が増えたので当たり前か)
わんぱく坊主たちがいなくなったおかげで車内がすごく静かになったこともあり、
なんというか読書の続きをする気分になれず、オーニャと飲み食いする時間以外は、
窓からの風景を眺めながら、それまでのことを思い出したりしてたかな。
あとは、地球の歩き方を見て、モスクワ観光のプランニング。
3日目ぐらいに会話した時に、自分がモスクワ観光する日は
赤の広場(世界遺産)が戦勝記念パレードの準備やらなんやらで立ち入り禁止と判明したため、
初めての地で安全に移動できるよう、地図やら何やらとにらめっこ。
あとは、持ち込んだ食材を食べきろうと昼に馬鹿食いしてしまったぐらいかな。
夜はオーニャの就寝が早かったので、残ってた少しのおかずを肴に残ってたビールを飲み干して就寝。
<9日目:シベリア鉄道7日目&モスクワ観光>
タイマーもセットしてたが、朝の5時ぐらいに身体が勝手に起きた。
朝飯用にとっておいたものを食べ終えたところで、荷物整理を開始。
借りてたグラスとスプーンをきっちり洗って、ベッドももとに戻してシーツをたたんで、
鉄道のスタッフに返却。
あとは、窓からの風景を眺めたり、隣の部屋の子供と遊んだり、
そのこの両親(父親が陸軍軍人)と奥さんに、緑茶と玄米茶(小分け包装でパウダータイプ使い切りのやつ)をプレゼントw
ついでに、後半から通訳をやってくれた男性(サーシャ。僕と同い年かちょっと下)にもお茶をプレゼント。
そして、オーニャに最後のマジックを披露。オチはサーシャン&アーニャ夫婦と大体同じ。
いやぁ、オーニャには、ほんとにお世話になりました。
そんなこんなでゆっくりしてるうちに、モスクワ駅に到着。
メッセージボードを持った運転手がいたので、皆に挨拶した後は
彼に一部の荷物を持ってもらいつつ、タクシー(事前手配)へ乗ってホテルへ移動。
チェックインはまだなので、大きい荷物だけ預かってもらってから、その日の予定を確認。
ホテルのスタッフが英語できたのと、早朝で空いてたこともあり、
その日のプランについて色々と相談できたのは助かった。
あと、ボリショイサーカスの上演がこの日はなし(例の式典の関係?)ということと、
ニクーソンサーカスは上演してる&劇場はホテルから近いという情報をゲットできたのは大きかったな。
んで、この日の観光は以下。
ボリショイ劇場
 ニクーソンサーカスだけじゃなくてボリショイ劇場にも徒歩圏内というのが泊まったホテルのメリット。
 劇場前広場まで行って写真撮影。綺麗な作りの劇場でした。
 夕方は戦勝記念関連のイベント会場にもなってた。
 あーいうお祭りの雰囲気は嫌いじゃない。
・ボリショイサーカス
 劇場の近くに駅がある。わかりくいと評判の地下鉄だったけど(途中、下車駅と乗り換えで失敗した)
 なんとか無事に最寄り駅まで移動。
 上演がないとはいえ自分もパフォーマーの端くれなので、せめて劇場ぐらいは拝まないと〜と思い、
 近くまで行って写真撮影だけした。次にモスクワに来たら、絶対にショーを観るよ。
モスクワ大学
 ボリショイサーカスから徒歩圏内。羨ましすぎるぞ、モスクワ大生!!
 モスクワ大学本館は、この大学を象徴する建物であると同時に
 「スターリン様式」という様式の建物の一つで、旅行ガイドにも載ってる。
 (最初は東大の安田講堂みたいなものかと思ったけど、調べてみると
  旧ソ連が国家の威信をかけてニューヨークの摩天楼に対抗して作った建築物なので
  意味合いが違うかな。)
 んで、付近まで歩いて間近で見たけど、圧巻でした。
 建築は専門外ではありますが、格好いい!というのが素直な感想。
 なお、スターリン様式の建物はモスクワ市内には、全部をみて回るのも楽しそう。
 ま、これは次回の楽しみとしてとっておこう。
 蛇足だけどなローラースケートで通学(むしろ通勤?)してる人が多かったように見えたけど、
 モスクワ市内で流行ってるの??
・展望台
 モスクワ大学本館から歩いてすぐ。見晴らしよかった。
 んで、そこから下る。散策可能な庭園みたいな感じだったかな。
・クルージング
 展望台を降りると、そこはモスクワ川。
 英語まったく通じなかったのでジェスチャーになったけど、なんとかチケット購入。
 でも、乗ってよかった。戦勝記念イベントの関係で赤の広場の中に入れなかったけど、
 代わりに船の上から観賞できたし。写真とりまくりw
 有名な建築物をはじめとして、船内からの眺めはよかったです。
 そして、それらを酒呑みながら観賞できたこともw
・お買い物
 クルージング後は地下鉄使ってもっかい移動。
 この時、隣に座ってた学生っぽいにーちゃんに道を聞いたら、英語で答えてくれた。
 さすがに、モスクワ大の学生ならカタコト英語はできるか、うん。
 んで、元の駅の近くまで移動してから、市内の大きい百貨店(日本でいう三越伊勢丹みたいなもん?)に入ってみる。
 なんというか、価格が高すぎてびっくりした。結局、買い物はせずにトイレ休憩しかしてない^^;
 あと、通行禁止区間が多かったり、増員された警備員やイベント期間のみ設置の金属探知機もあり
 移動が駅地下から店までの移動も、店からホテルまでの移動も、人混みやら何やらで大変あった。
 (今振り返ると、増員された人達は警備員じゃなくて軍人じゃないかな。
  若いのにバイリンガルトリリンガルもいた(=ちゃんとした教育を受けている?)だし。)
・観劇・・・できなかった(T_T)
 ホテルに戻ってチェックインして荷物を再整理してからニクーソンサーカスの劇場へ移動。
 劇場付近の通りは賑やかで、いい感じの雰囲気だった。
 んで、劇場に行ったら、当日公演のチケット完売。。。
 朝にホテルのフロントに相談したら「当日券でも大丈夫だと思います」とか言われて、
 安心してたけど、まさかこんなオチとは。。。事前にネット予約すべきだった。
 国民のお祭りみたいな日で、劇場前にはちびっ子が沢山だったうえに、
 ボリショイサーカスの上演がなかったから、ここに人が集中したのでは?と勘ぐってしまった。
 とはいえ、モスクワまで来て観劇しないのはありえないと思ったので、
 走ってボリショイ劇場まで移動。せめてオペラかバレエを観たいと思ったけど、
 どちらも当日チケットは完売という。。。
 リアルに凹んでました。ちくしょう、次回は観劇三昧の旅だ。。。
・市内をブラブラ
 hogehoge横丁と呼ばれるエリア×2を歩くことにした。
 一方はオサレなアメ横みたいな感じ(女性向けのお洒落雑貨を扱う店たくさん)みたいな感じで、
 そこを過ぎてちょっと行ってから、もう一つの横丁(飲食店たくさん)を歩いてみた。
 新宿の思い出横丁とか新宿ゴールデン街みたいなのをイメージしてたけど、
 カフェばっかりなのでお洒落な感じしかしなかったな。
 (まあ、オープン席でまだ明るいのに酒を呑んでる人沢山なので、日本人の僕から見たらお洒落に移っただけで
  現地の人から見たら当たり前の光景で、それこそ僕にとっての赤提灯みたいなもんなのかもだけど) 
・買い物〜晩酌
 ホテルに戻る途中にスーパーがあったので、そこで色々と買い物。
 惣菜コーナーを見て、シーフード系を購入。あと、ビールも購入。
 もちろん、お土産も忘れずに購入。
 しっかし、デパートよりは安いとはいえ、どれも値段は高めだったな。
 円安もあるが、経済成長してるってのもあるのかねぇ、やっぱ。
 ホテルに戻ってからはシャワー浴びてニュースみながら晩酌。
 ロシア語わからんので映像から類推だけど、ロシアに限らず、
 この日はイギリスもVictory dayとかで式典やってたみたい。
 んで、飲み食い終わったので軽く整理して就寝。
<10日目:出国>
 フロントにモーニングコールも頼んでたけど、自力で起きられた。
 軽く整理して朝食。ビュッフェ形式。どれもうまかったけど、
 自分はサーモンとニシンを沢山とって食ってた。
 デザートとして果物もたくさん食べたけど、これも旨かった。
 あとは、相席になった中国人とカタコト英語で交流。
 その後は荷物まとめてチェックアウト。
 そして空港まで移動開始。
 当初の予定ではタクシーで空港まで移動だったけど、
 戦勝記念のあれで、バスやタクシーなどの公共交通が不可だった(爆)ため、
 日本語ペラペラの現地スタッフがホテルから空港まで
 一緒に地下鉄で移動してくれた。
 これはほんと助かった。あのわかりにくい乗り換えを自力でできる気がしない。
 なお、対応してくれたロシア人の方は日本に来たことも何度かあるらしく、
 「ロシアの地下鉄ってわかりづらいですね。自力で乗り換えとか難しいです」
  と言ったら「新宿ほどではないですよ」と返されてしまった。うぅむ。。。
 空港で各種手続きを済ませたら、追加のお土産を買ってから搭乗してアブダビへ〜〜。
 んで、アブダビについた頃は夜だった。その後はすぐに乗り換え手続き。
 すごくスムーズに終わってよかった。
 手続き後は搭乗まで1時間ぐらいしかないし、とくに腹も減ってなかったので、
 水だけ買ったらあとは旅行中に撮った写真をみながら色々と振り返り。
 搭乗後は夕食時に日本酒を呑んで、いい感じになって就寝。
<11日目:帰国>
起床後は「Into the Woods(映画)」をみてた。
音声は英語でアラビア語の字幕。そんなこんなで日本時間で昼過ぎ(モスクワは早朝)になったあたりで成田空港到着。
その後は荷物関係のトラブルもなく、各種手続きもスムーズに終わった。
クレジットカードは極力使わないほうがよいという事前情報があったので
多めに用意したために余ったルーブルを日本円に換金した。これも混んでなくてすぐ終わった。
その後は電車で帰宅。濃密で楽しかった旅は終了しました。
いやぁ、ほんと楽しかったわー。

【シベリア旅行記:食】
魚介類が予想外に旨かった。
淡水魚も海水魚もどっちも楽しめた。
もちろん、肉類も果物も美味しかった。
以下、思いつくままに書き下す。
・セリョートカ
 ニシンの塩漬け。
 身欠きニシンを水で戻してから調理〜〜は秋田のばーちゃん家とかで食べたこと沢山あるが、
 生のものを食べるのは初めて。
 レストランとかだと前菜として出るらしいが、メインディッシュでいいと思うぐらい旨かった。
 なお、これとウォッカがロシアの酒呑みの鉄板らしい。
 てことは、日本でいうところのしめ鯖みたいなもんですかね。
 レストランで食べたセリョートカについては、個人的には、
 このニシンで棒寿司を作ったら、かなりレベル高い棒寿司にできると思った。
 ロシア料理の中では私的ベスト1の食べ物でした。
イクラ
 日本のスーパーで売ってるイクラすじこの間ぐらいの塩分かな。
 日本の白米にのせてイクラ丼にするなら、分量は計算したほうがいいかな。
 ただ、本場の黒パンにのせるには、この塩分がちょうどよかった。
 というか、ロシア料理の味付けって、全体的に黒パンやウォッカと一緒に食べる時に
 一番美味しくなるように味付けされてる気がする。
(なので、ロシア料理を白米や日本酒と一緒に楽しむなら、一手間いれる必要がありますね)
微妙に知ってるけど日本で食べたのとはちょっと違う味ということで、
妙な懐かしさを感じる食事が多かったです。
それに寒い気候も加わって、秋田のばーちゃん家にいる時に感じる感覚に似たものを感じることができて楽しかった。
(蛇足だけど、日本人の祖先はシベリアの原住民という説もあるらしい)
・魚の薫製
 日本のものより塩分が多いのと、
 薫製にする段階でヒレやウロコをとってない(とるのは内蔵のみ)
 というのが、日本の干物や薫製との違いかな。
 まあ、箸で身をほぐして食べるのではなく、
 ナイフで切って(固い皮とかウロコはナイフで切り離す)手で食べる文化なので、
 調理行程が違うのは当然か。
 日本人的には大根おろしを少しのせるとちょうどいいかも。
 ビールが進みました。あと、黒パンに乗せると美味しかった。
 とくにスモークサーモンがよかった。
・肉類
 ラスベガス旅行の時に休い店で食べたチキンだと、ハーブの香りとソースの味しかしなくて、
 何よりも肉の部分がめっさパサパサで旨味もジューシーさもなくて、
 流し込む感じで食いきったという、あれげな記憶がある。
 欧米の食はこーいうものかと思ってたぐらいなので、いい意味で予想を裏切られてばかりですた。
 サラミとか肉のペーストの塩加減は日本とはもちろん異なるけど、
 黒パンや酒がぐいぐい進みました。
・黒パン
 日本の白米みたいな感じで、単品じゃなくておかずと一緒に食べるためのパンだと思いますた。
 (すでに何度か書いてるけど)肉類にしろ魚介類にせよ、現地の黒パンは現地のおかずをうまく受け止めてくれてたよ、うん。
ボルシチ
 世界3大シチューの一つらしいが、高級料理ではなく家庭料理。
 ガイドブックの表現を借りると、日本人でいう味噌汁とのこと。
 なので、店によって味が違う。自分が食べたのはシベリア鉄道の食堂車と、
 モスクワ川クルージングの船上のレストラン。
 違う味で楽しかったのと、どちらも美味しかった。
 なお、シベリア鉄道の食堂車のボルシチは、ニンニクが入ってた。
 あの味は嫌いじゃない。というか、好きだ。肉系をつまみにビールやウォッカを呑んだ後に、
 冷えた白米をこのボルシチに投入して食べたい衝動に駆られましたww
・ベリー系果物
 果物は色々あるけど、ベリー系が充実してるとのこと。
 んで、自分が購入して食べたのはイチゴとラズベリー
 どちらも美味しかったよ。
・酒
 ウォッカとコニャックは種類はラベルに書かれた文字が読めなかったので、よくわからない。
 自分で買ったのは一本だけで、あとは電車内でご馳走になるパターンがほとんどだったかな^^;
 ただ、ビールは頻繁に購入した&持参した本に簡単な解説あったのでそこそこに試せたかな。
 地元のバルチック・ビールを何種類か楽しんだ。
 他にもいくつか呑んだけど、購入したものの自分が呑んだのは全てピルスナー系だった。
 ヴァイツェン系もあるらしいけど、一般に流通してるものの多くはピルスナー系ってのは、
 日本と似てるというか、親近感がわきますな(^_^)
・クヴァス
 黒パンを発酵せた清涼飲料水。暑い時によく飲まれるらしい。
 夏には露店で売られるのが風物詩とかなんとか。
 自分はペットボトルで2種類試せた。
 ソフトドリンクと思ってたけど、ちゃんと作ったものはアルコール分あるらしい。
 アルコール含む点と暑い時期に呑まれる点だけ見ると、日本の甘酒にそっくりだね。
・アイスクリーム
 チーズもそうだけど、乳製品は充実してる国でした。
 夜は寒いけど、日中はそれなりに日差しもある&重ね着してたので、
 汗をかいたあとに公園のベンチとかで座って食べるアイスクリームは最高ですた。
 (現地の人は寒い時期でも食べるとガイドにあったが、今回はその光景は見られず。
  でも、電車が停まってる時を振り返ると、アイスを買ってる人が多かったかも)
ピロシキ
 店によってレベル差あるけど、普通に食べられるものが多かったです。
 個人的には、中身が肉類よりも野菜系のやつのほうが好み。
・ひまわりの種
 割って中身を食べる。車内でおやつの時間帯にオーニャが食べてたのをおすそ分けしてもらった。
 落花生の殻をむいて食べるのに似てるね。
・その他:食べ損ねたもの
 オームリという魚。バイカル湖の名産らしい。
 食い道楽で生きている身としては、これが食べられなかったのが悔しくて悔しくて・・・
 なので、次回にロシアを旅行する時には、バイカル湖を堪能する旅にして、
 オームリ料理を食いまくってやる!!

【シベリア旅行記:酒】
 ロシアといえばウォッカ(ロシア語では”ヴォートカ”と発音)が有名ですが、
 前述のようにビールもけっこうありました。
 現地のものと併せて呑むのが美味しく呑むコツかな。(まあ、これは日本酒やワインもそうだけど)
 現地の吞ん兵衛との交流とかはすでに書いたので省略。
 とりあえず、セリョートカ(ニシンの塩漬け)とウォッカの組み合わせはハマりそう。
 ロシア料理の店を探しちゃった&新宿に目星つけた店あるので、興味ある人は連絡くらはい。

【シベリア旅行記:風景/自然】
世界の車窓からがリアルタイムで、自分が起きてる間は楽しめる感じです。
森林(針葉樹林帯/タイガ)、湿地帯、河川、高原(for遊牧)、欧風建築、工業都市商業都市、欧風建築、
郊外、雪化粧、、、とにかく色々な風景を堪能できた。
これを楽しいと思えるか否かは個人差あるけど、
僕はこーいうの見るの大好きなので、すごく楽しかった。
あと、白樺の木が多いのと寒さから、白神山地を思い出した。
きちんと整備すれば(&大資本を投入してレジャー用の開発でもすれば)
アウトドアの一大スポットにできるポテンシャルを持った地域だと思う。
窓から眺めてて、散策したいなぁ〜とか、トレッキングするのもいいな〜〜、と思える場所も多かったし。

【シベリア旅行記:異文化交流(生活)】
<イメージとギャップ>
プラスのイメージとしては以下。
・最近は経済成長著しいBRICsの一角
・自然科学の分野で優秀な人材を輩出してきた国
・最近はシリコンバレーで活躍する人材を多数輩出(ex.Google創立者のうち一人)
とはいえ、ロシアというと、マイナスというか、恐いイメージが多かったのも事実。
・かつての仮想敵国
 シベリア抑留へのマイナスイメージはでかい。愛国戦隊大日本とか大共戦隊ダイロシアン(ぉぃ
・以前は世界を二部する超大国の一つであり、東側陣営のリーダー
・各種映画(とくにハリウッドのアクションもの)やらなんやらでは黒幕とかラスボス
 国内の作品でも、攻殻機動隊に出てくる某国とか、明示的にどこの国とは言ってないが、
 ロシアがモデルっぽかったし、やっぱり恐いイメージは少しありました。
などの背景もあり?、我々がネガティブなイメージを持つのに一役買ってると思う。
俗説も混ぜると、日本の民話や伝承に出てくる鬼は漂流して日本に流れ着いたロシア人なんてのもあるよね。
 ・漂流して食べ物ないから村を荒らして(=略奪して)食料等をゲット
 ・日本人よりガタイがでかい
 ・日焼けすると真っ赤になる
 ・パンツを履いてる
とかとか。
(まあ、今の我々の感覚でのロシア人は西方のモスクワ公国の国民の子孫だし、
 漂流したのがシベリアの原住民なのでは、と考えると本当かは知らないけど^^
 あと、旅行中に出会ったロシア人の身長とか見てると、馬鹿でかいとは思わなかった。
 以前にラスベガスに行った時は女性が僕と同じぐらいの身長で、男性は僕より全然身長が高かった記憶があるので、
 それからすると、(日本人よりはもちろん大きいけども)いわゆる”欧米人”の中では
 小柄に分類されるのかな〜〜、とか思いますた。)
脱線しましたが、とりあえず、ガイドブックとか旅行系のサイトには
「とっつきづらいが、いったん懐に入れば親切なのがロシア人」
という記載をよく見ました。んで、今回の旅行で、これは事実だったと体感できました。
<人柄>
鉄道で出会った男性陣には、僕が戦争映画の監督だったら、
そのままの格好でエキストラ出演を頼みたいぐらいの人が結構いましたw
でも、僕が交流できた人は見た目とは裏腹(失礼!)に、親切でいい人ばかりでした。
(もちろん、空港とかのタクシーの客引きや、市内散策で人通りの少ない道とかでは、
 近づいたらダメな空気も感じたよ。てことで、僕が大丈夫だと判断して関わった人限定なので、
 サンプルが少ないと言われればそれまでだけど。)
なお、同じ部屋だったオーニャ(肝っ玉母さん?)は、同じ部屋のアーニャ(妊娠3ヶ月)とか、
隣の部屋の仲良くなった軍人の奥さん(妊娠中で今度、男の子が生まれるらしい)が、
オーニャに人生相談してるような光景をよく見かけた。
世話焼きおばさんが空気を読まずに若い人の会話に入り込んでる風景は、
日本のトレンディドラマでは定番ですが、それとは逆で新鮮でした^^;
(もちろん、これは日露の文化・慣習というよりは、オーニャの人の良さのおかげなわけですが)
<見た目と年齢>
僕よりちょっと上かなと思ってた人の多くが20代半ば〜後半ということが多くてちょっとびっくり。
なので、僕は彼らより年上になるのだけど、彼らからすると僕は同じか年下に映っていたらしい。
なので、僕の年齢を伝えたらびっくりされたよw
「若く見えるよ」っていうのは、彼らからの褒め言葉ということにしておこう、うん。
<食事の仕方>
魚の食べ方とか食べ終わった魚の残骸(骨に身がほとんど残ってない)は、
見ていて気持ちよかったです。
日本の居酒屋で焼き魚とか煮魚を綺麗に食べる人には親近感がわくのだけど、
それに近い感じでした(^_^)
あと、車内で食事をするときに、ナイフで野菜や果物を切るわけだけど、
手慣れた人が多くてびっくり。
手先が器用な民族なんじゃないかな。
(まあ、白人=不器用 は、ステレオタイプアメリカ人のイメージかもだけどさ。。。)
<政治?軍事?>
旅行の日程がメーデーと対独戦勝記念日と被ってたというのは偶然だったけど、
政治とか軍事とかで妙な感覚を持つことはなかったです。
あと、それらのイベントがトリガーになって、いらんトラブルに巻き込まれることも、
(旅行ガイドやら旅行サイトの記載などから)一応は想定して、巻き込まれないためにどうするか考えながら
コースを選んだつもりだけど、取り越し苦労で終わって一安心かな。
少なくとも国民の大多数にとっては、あれはお祭りだね。
迷彩柄の衣類やカバンなどが普通に売ってるというのは日本とは違うかもだけど、
僕らが想像する意図で着てる人は少ないと思う。
軍事系のあれは国民にとってのお祭りであり、各種デザインはポピュラーなファッションに過ぎないのかな、と。
(日本だって、サムライの格好を意識したファッションとかたまにあるし、あれの一種かなと)
<日本社会との違い>
とはいえ、初日に「プーチン大統領をどう思う?」とか聞かれた時はびっくりしたね。
変な雰囲気になるのを避けたかったので、適当に濁した。
("Oh, it is ver very difficult question.”みたいな感じで^^;)
せっかくの楽しい旅行で、無粋な会話はしたくなかったのだ。
もちろん、日本人の収入に関する質問みたいに妙な空気になりそうな質問ももちろん濁す^^;
流れでロシアにおける高所得の(花形の?)職業について聞いてみた。
士官学校に行って幹部候補生かな〜〜とか思ってたけど、弁護士と官僚とのこと。
日本で人気の医者だけど、ロシアではハードワークでロー・リターンらしい。
あと、日本ではサイエンティストはハイ・リスク・ロー・リターンと伝えた。
ついでにエンジニア日本ではもロー・リターンと伝えたところ、
「本当に?意外だわ」みたいなリアクションされたんだけど、
これは「日本=科学技術立国=>科学者や技術者の待遇がいい」と考えていたからなのかな??
あー、あと、旅行先で写真をよくとるのって、日本人独特なんですかね。
「彼はまた写真撮ってるよ。ほんとヤポーネ(日本人)は写真が好きなんだね」
みたいに言われた感じがしたんだけど、ロシアってあまり撮らないのかな。
シベリア鉄道では日本人は僕ぐらいだったから目立ったけど、
ウラジオストクやモスクワでは中国人観光客の団体客が
タブレットやらスマフォで写真を撮ってる光景をよくみたけども、
日本人というよりアジア人に多い傾向なのか。。。
<その他>
トイレの近くの鏡の前で、水なしシャンプーで頭を洗ってたら
旅行中に何度も通訳してくれた女性に珍しがられました。
話を聞くと、「水なしシャンプー」という商品はロシアでは売ってないらしい。
今思えば、最終日にプレゼントしてもよかったかもしれない^^;

【シベリア旅行記:異文化交流(食事)】
日本の食べ物もいくつか持ち込んだ。
色々とご馳走になることも多かったので、お返しのつもりであげたりしたんだけど、
好評だったものもあれば、そうでないものもあった。
結果は以下。
<わりと好評だった日本の食べ物>
・ワサビ
 個人的には、セリョートカ(ニシンの塩漬け)に
 ワサビをちょっと乗っけて食べるのが気に入った。
 んで、車内で仲良くなった吞ん兵衛とウォッカを呑む時に、
 この食べ方をしてみたら、彼も気に入ってたw
 ニシンの塩漬け&ワサビからのウォッカは、まじではまりそう。
 今回の旅で一番気に入った。
・海苔
 味付け海苔を持っていったけど、これは大丈夫でした。
 「オーゥ、ノリ?」みたいなリアクション。
 和食ブーム起きてるらしいので、知名度はそれなりにあるのかも。
鮭とば
 ロシアで流通してる鮭とばに比べて塩分控えめなのは
 物足りないっていう感じだろうけど、味自体は好評だったかなと。
<不評だった日本の食べ物>
ゆず胡椒
 ゆずの風味がダメなのかも。
・生七味
 同じく、ゆずの風味がダメなのかも。
・羊羹
 寒天みたいな食感の羊羹だったんだけど、それが不評だったのかも。
・味噌汁
 個包装のやつをもっていったんだけど、
 味とか以前に、味噌の見た目がダメっぽい。残念だった。
 せめて、味を試して欲しかったけど、無理強いするのもあれなのでやめた。
なんか悔しいので、次にシベリア鉄道に乗る時は、は「米屋の羊羹」を持っていこうかね。
あとは日本酒と酒盗。沢庵とかいぶりがっこもいいな。
<可もなく不可もなく〜な反応だった日本の食べ物>
・せんべい
・チーかま
・緑茶
・玄米茶

【シベリア旅行記:その他】
<英会話>
そもそも論として英語教育を受けた人が少ないという国なので、
英語がこれでもか〜〜というぐらいに通じなかったわけですが、
使う機会もそこそこにありました。
それなりに会話はできた気がするので、TMCやらNHKラジオ講座を続けた効果は
多少は出てるのかな〜〜とか思ったり。
電車内で通訳してくれた方とは前述のような感じで色々な話をしたのと、
モスクワで泊まったホテルのスタッフに旅行プランの相談した以外で、
自分が雑談(フリートーク/small talk)がちゃんとできてたと思ったのは、以下。
・中国人旅行客×2
 一人はシベリア鉄道の停車駅で別の車両にいた人と。
 まあ、これは時間の都合で乗車駅と降車駅ぐらいしか話せてないか。
 もう一人はモスクワで泊まったホテルにて、朝食ビュッフェで同じテーブルになった人。
 旅行の開始日と終了日、それまでに見たものとか感じたことについてはスムーズにフリートークできたと思われ。
ニュージーランド旅行客
 アブダビでの乗り換え時。飛行機降りてロビーまで向かうシャトルバスにて。
 どこから来て、何日間の旅行なのか、見たものの感想とかについて会話できたかな、と。
 なお、モスクワでの戦勝記念関連の各種パレードはpoliticalでもmilitaryではなく、
 むしろfestivalだったという点では、向こうも同意していた。
・アラブ系旅行客
 帰りのフライト(アブダビ->成田)にて隣の席のおじさん。
 向こうはbusiness tripとか言ってたな。
 筆記用具貸してあげたり、各種アメニティの使い方などを教えてあげたほか、
 こちらの旅の目的(businessではなくtour)やら感想なんかは、
 スムーズに話せた気がする。
 席が一番前だったこともあり、そのおじさんとスチュワーデスさんで
 3人で雑談してた時間帯があったけど、普通にコミュニケーションできてた希ガス
<機内サービス>
あー、あと、帰りの飛行機で思ったけど、最近は機内のサービス充実してるのね。
以前は機内で観られる映画は数本だし、ゲームはブラックジャックぐらいだったけど、
コンテンツのボリュームはかなりあがってると思った。
音楽を聴くサービスもあったけど、モスクワ->アブダビのフライトの座席が窓側だったんだけど、
離陸後に窓からロシアの風景を見ながらAerosmithの"I Don't Want to Miss a Thing”を聞いてたら、
妙なテンションのあがり方しましたw
あと、酒の中にウォッカがあったのはロシアだから?
名残惜しいけど、ウォッカ呑みながら窓からの風景を楽しみましたww
<市内の歩き方?>
ウラジオストク市内とモスクワ市内を観光する時は
(天気がすごくよかったってのもあるけど)
サングラスかけて歩いてた。
まあ、海外旅行とかトレッキングする時はいつものことなんだけども、
サングラスのメリットって、目線を隠せることじゃないすかね?
あれげな人が視界に入った時に、目を合わせないようにするとか難しいし、
目が合った時に露骨に目をそらすとかあれだけど、
グラサンかけてると、そーいうの回避しやすいよね。
自分はサングラスかけると友人から恐いと言われること多いんだけど、
これは、今後の海外一人旅ではプラスに働いたんじゃないかなーとか。
市内散策では(頻度が少なくなるように頑張ったつもりだけど)地図を見ないのって無理じゃん。
その際に、なるたけ目を合わせないようにしてたのは自衛策として有効だったと思ってます^^;
<再訪のために>
次回に行く時にぜひとも持っていきたいと思ったのは以下。
・辞書(露和/和露と英露/露英)
・日本酒
・魚介の薫製(日本産)
あとは、現地で購入したオームリを日本にこっそり持ち込むためにも、
タッパと保冷剤ですかね(ぉぃ

てな感じで、楽しい旅ですた。
しっかし、あらためて見直すと、食べ物に関する話題が多いなぁ^^;