第3回両国パフォーマンス学会に言ってきました

超ひさびさの投稿。
先週(2015/06/27(土))に行われた第3回両国パフォーマンス学会に聴衆として参加してきますた。
http://www.nidyumaru.com/meeting3
興味深いトピックと建設的な質疑応答も多く、とても有意義でした。
以下、聴衆としてとったメモ?です。(各講演者の敬称略)

①ふ〜(露草幾念館 館長)「例のあれ、なんて呼ぶ?」
講演者が急遽参加できなくなったということで、
音声合成ツールで読み上げられた音声&スライドでの代理発表!?
学生マジック界隈において、同じものを指しているのに人によって呼び方が異なる物の事例として、
「マジックテーブル」を挙げる。
発表者の入学時には「助手台」と「MT(マテ)」の2つが混在していたが、
6年後には「MT(マテ)」という呼び方が慣習化した現象をとりあげた。
そして、この問題を解析してみた、という発表。

「みんなが長期的にある行動をすることで、MT(マテ)という呼び方が慣習化した」
という事象が成立しているという過程のもとで、
慣習を個人の行動で記述することを目指した結果、
数理モデル(統計における決定論モデルと確率論モデル)で考えてみました!という発表。

でも、発表を聞く限りはモデルのお話がほとんどかなと。
モデルの解説自体はきちんと準備された図を沢山使ってて、とてもわかりやすかったんですが、
モデルから導きだされた仮説は「うん、そうだよね」というものだった(当たり前の結論になっていた)ので、
新規性はなかった感じ。
もちろん、当たり前のこと(当たり前と皆に思われてること)が、本当に当たり前なのかを
きちんと分析すること自体は”研究”という観点からは、重要なことではありますが
今回の発表では、モデルをわかりやすくするための仮の値での計算のみで
実際の数値を当てはめていない(つまり「検証」をしていない)ため、
「このモデルで説明できると思います」→「(検証してない以上は「断言」はできないけど)うん、そうだろうね。」
という結果になってしまったのは、ちょっと残念でした。
フィールドワークで獲得したデータ(呼び方が変化する真っ只中にいた学生へのヒアリングした結果)もあるとのことでしたので、
それを使って解析することが、次のアクション(今後の展望)でしょうか。

②戸崎拓也(トザキマジックスクール 学長)「絶望の世界で、それでも僕達は幸せに生きていく」
<発表>
オープニンググッドw
表面化していないところにマジックを楽しんでいる(幸せな)層がいるよ、というのと、
そーいう層に着目した(彼らが表で輝けるような)イベントを企画した、という発表。
要点っぽいものを書き下すと、以下。

幸せ=人から認められること
手品の世界で認められること→稼いでいる(プロ)、うまい(コンテスト)、頭がいい(創作、研究)の3つ

(発表者は手品のコンテスト界隈にどっぷり浸かって今に至るというバックグラウンドあるので、
 発表はその界隈の事情をメインに話していくと)
コンテストは勝たないと意味がない。
コンテストに出場して挫折する(つらくなって辞めちゃう)人もいる。
という(なまじ手品がうまかったために直面してしまう)厳しい実情がある。
一方、
手品を演じるのはうまくもないし、手品のタネや演出を考えることできないからコンテストに出ない(そもそも論として表にでてこない)。
批評される経験がない(そーいう世界を知らないので、)結果的に楽しく手品を続けられている。
という層がいる。

実際に話してみると、面白いことやってるマジシャンが結構いる。
でも、表にでてこない→もったいない!!
ー>昨年の夏に第1回マジックマーケットを開催した。狭い会場にも関わらず、200人もの参加者がいた。
  200通りの手品の楽しみ方があった。「稼ぐ、上手く演じる、創る」の3通りじゃない。
ー>今年の夏には第2回マジックマーケットを開催予定。予約の時点で昨年の参加者を超えている。
  8/29に蔵前(両国の隣)でやるので、ぜひ来てくださいw

<質疑応答>
Q.イベント運営はマジックを作るうえで有益に働いてる?
A.わからない。マジックは10歳からやってるので。

③日向大祐(Theatrical Magic Project 代表/マジックエアリスト)「劇場型マジックショーの創り方とその可能性」
<発表>
演劇の世界では200人以下は小劇場。
クロースアップでもサロンでもくシアトリカルでのマジックをやってきた。

・目標
 シアトリカルマジックというジャンルを確立すること
 劇場で「マジック」を見るのが当たり前にしたい。

・感じる違和感
 マジックの世界の様式美。
 宝塚の客は教育されてる(ex.拍手のタイミング)のも様式美。

・シアトリアルだからできたこと
 -.ブリッジエフェクト
  OPのネタを中間と最後でもう1回やる
  Retraceでは、OPで風船のエピソードを話すのみ。中間で風船の糸でジプシースレッド。最後で風船もってまた出てくる。
 -.天丼
  繰り返し同じギャグをいう(ランニングギャグ)
 -.お客様を意識する
  ドラムロールやってもらう
  客の中に入ってマジックやる

<質疑応答>
Q.トップダウン型のショーではコンセプトを最初に作るということだが、
 そもそもコンセプトはどうやって選ぶ?
A.日々の暮らしでアンテナ張って、「あ、これ面白い」と「これよさそう」と思ったものを選んでいく。
 もちろん、没ネタも多い。

Q.「劇場でのマジック」はとっくにやられてるのでは?
A.「大きなホールでマジックをやる」はやってる。
  自分は「お芝居的な要素を入れる」「インタラクティブにやる」というコンセプトで作った。

Q.2018年までにお客様を1万人というが、そのために劇場のキャパをどうクリアしていく?
A.自分のよさが伝わるのは200〜300人だと思ってる。
 年間に2週間ぐらいの公演(つまり20公演)を、年間に2回やると、1万人いく。
 1年のうち1つが、過去の再演(ロングラン公演)にして、もう一本が新作で公演、
 ぐらいのペースでやっていけるようにしたいと考えている。

Q.スタッフへの報酬は?
A.(安くやってくれてるところはあるが)照明などのスタッフはきちんとお金を払っている。
 制作スタッフにも、軽め打ち合わせで済ませること多いけど(&安くやってもらってるけど)払っている。

Q.目標達成のための施策は?
A.シアトリカルマジックプロジェクトを面白く思ってくれる第3者が増えるのが第一歩。
 他は、影響ある人に見てもらうとか。

Q.演劇とマジックの融合というコンセプトだったが、サーカスでは、そーいうコンセプトでやられてるものはすでにある。その辺をどう思う?
A.京都で「ギア」を観た。あれはノンバーバルの強みがでてる。広報もうまい。
 一方、自分のやってる小劇場はバーバルである。
 また、小劇場ゆえに専用劇場みたいに作り込めるのもメリット。
 小劇場ならでは〜をうまくやっていきたい。

④西野順二(電気通信大学ぱさーじゅ顧問/ジャグリング学研究家/三多摩ジャグリングフェスティバル主催/全国統一カスケード大会共同創設者/天才プログラマー)「続々ジャグリング学研究」
<発表>
両国パフォーマンス学会では三回目(つまり第1回から)の発表。
 ジャグリングの経済学ではなくジャグリング経済学
 ジャグリングの歴史学ではなくジャグリング史学
でやってきたけど、ジャグリング哲学をやりたいと思ってきた。
本発表では、なぜ自分はジャグリングをやっているのか?への答えを用意した。
そしてその答えは、「人に会えるからジャグリングを続けている」だと思っている。

上記結論に到達するまでに考えた/振り返ったことは以下。
・ジャグリングとは人・物・技である。
現代日本のジャグリングはアマチュアが支えている。
 今、プロで活躍する人の多くはベースにアマチュアを持っている。
 それ以前の芸能としてのジャグリングはサーカスなどのプロの一子相伝の世界出身のジャグラー
・日本人はコンペが好きw
 マジックと違って、ジャグラーは一人で(誰にも見せずに)満足してしまう。
・JJF
 コンペというと、みんなJJFを連想する。演者は7人しかいない
 ビッグ・トス・アップという楽しい文化w
 JJFの年次推移みると、線形で増えてる。(爆発的に増えると思ったらそうじゃなかった。)
・イベント
 1996年のマラバリスタ内のコンテストが最初(たぶん)
 でも今は、毎週のようにジャグリング関係のイベントがある。
 ジャグリングイベントのターニングイベントは2011年。(原因不明。集まりたくなった??)
・イベントの効用
 技:技の伝承(みる)
 人:人との交流(聞く・話す)
 物:道具の流布(さわる)
・なぜ僕はジャグリングやってる?
 人に会えるから続けてると思う。

<質疑応答>
コメント:(誰かに披露することで楽しむマジシャンと異なり)ジャグラーは一人で楽しんでいるというけど、
     誰にも披露せずに一人でカードやコインをいじって楽しんでいるマジシャンは多い。
コメント:アマチュアの貢献という話では、手品業界にも似た話は沢山ある。(とくにイベント運営)

Q.人っていうけど、なぜジャグリング?
A.自分にとってはジャグリングだった。人によってはそれがマジックだったりするのかもしれない。

Q.一人で壁に向かって(アスリートみたいに)ジャグリングしてる人はどう思う?(彼らを拾いたい?)
A.楽しみは人それぞれ。僕の哲学は「僕は人に会いたい」

Q.ジャグリングの歴史。日本には太神楽?があるけど(以下ry
A.日本でも色々あるし(以下ry

Q.アマチュアが支えてるといったが、ジャグラーが若年化しているのも事実。
 サーカス学校に行く人もいる。彼らがジャグリングの世界を変えるのでは?と感じることも多い。
 その辺を踏まえて、10年後はどうなってると思う?
A.10年後はJJFに1200人の人が来るはずw
 ***(以下ry

⑤青木直哉(PONTE編集長)「僕が『書くジャグリングの雑誌:PONTE』の編集長になったわけ」
<発表>
ジャグリングは中学3年(2006年)から続けてきた。
大学卒業したばかりで、今は23歳。ゼミでは「書く」をがっつりやっていた。
恩師の言ってたのが、書くこと=考えること、とのこと。
卒論はアメリカのジェイ・ギリガンというジャグラーについて書いた。
そして、ジャグリングしたい、と同じぐらい書きたいという欲求があって、
気づいたらジャグリングの雑誌を書いていた。
それに至るまでのエピソードなどを紹介。

アメリカのジェイ・ギリガンというジャグラー
 どうみてもジャグリングじゃないけど、それをジャグリングと言い張る。
 -.「大道芸では赤鼻をつけるのがスタンダードだが、ジャグリングが芸術として若いから、
  余計なものをつけ足さないとダメになってる。エゴ(客の心をつかむ)とジャグリング(そのための道具)である。
  客の心をつかむことだけが目的なら、(ジャグリングをするのではなく)歌を歌えばいいじゃないか?」
 -.「僕はジャグリングをアートとして信じている。」
 -.「なぜリングがこの大きさか知ってる?リングを量産したら売れると思って台湾の工場に言って、
   大きさを聞かれたら、クッキーの缶を見て、適当に「えいや!」で決めた。それを世界中のジャグラーは使い続けてる。
   これに対して、なぜジャグラーは怒らないのか?」

・なぜジャグリング業界は無批判?
 無批判だから、今日まで浸透してきたと思う。競技という文脈で発展してきたからだと思う。
 それに疑いを持って、色々なサイズで試してみた〜〜というのがジェイ・ギリガンである。

・イタリア
 イタリアに留学してた。
 イタリア旅行でジャグリング・フェスティバルを見てきた。
 旅行好き&文章を書くのが好き→旅行記を書きたいという欲求。
 同じような欲求があり、結果的にジャグリング雑誌になった。
 雑誌が本屋に並んでワクワクしてくる、それが売れるというのも嬉しい。

・なぜ雑誌(紙媒体)なのか?
 雑誌は中身を読んでないのに買う人が多い。
 一部しか読んでなくても買って嬉しい。
 こーいう嬉しさはPDFファイルにはないもの。

・言われてハッとさせられた意見
 本/書くことは自分の感情のマイルストーン
 考えを形にするには、Twitter/Facebookはだめ。紙の本じゃないとダメ。
 自分の子供が見るなら、紙の本がいい。
 →ここに、紙のよさがある。

・ネットの良し悪し
 表現は排泄に近い。インプットしたら、それを言いたくなる。
 そのような欲求をスピーディーにできるのがTwitter/Facebookである。
 そうじゃなくて、間があるのが紙媒体のよさ。
 卒論もそうだけど、発信までタメがあるのが紙のいいところ。

・朗読
 テキストだからこそ映える演出もある。
 「(別にかけているわけではない)」とか「ドッキリ成功である」、ところとか?
  テレビならテロップ流すところではあるけど、
  活字だからこそ伝わりやすい
 旅行記におけるアリさん(旅先で出会った人)とのやりとり(彼の前でジャグリングした)は
 youtubeでは伝わらない。活字だからこそ伝わる。

<質疑応答>
コメント:ジェイ・ギリガンは、ジャグリングじゃないものをジャグリングと言い張ったとあるが、それは演出の一貫では?
     Mr.マリック氏は何やっても「ハンドパワー」とか「超魔術」と呼んでいたけど、それと同じなのかなと。

Q.書き続けることで、自分のジャグリングに変化あった?
A.アートまでいかなくても、ジャグラーとして認められたいという欲求が自分にはある。
 技術オタクを目指すのか、、、とかで現在迷走中。
 そのように迷走してる過程で書き続けてる。

Q.発行の頻度、部数、売り上げは?
A.もとは月刊だけど隔月で、これから季刊になりそう。。。
 一回で200部。今は赤字で、ポケットマネーでやってるから儲けは出てない。

〜〜〜〜〜〜休憩〜〜〜〜〜〜

⑥大久保康平(奇術師/株式会社ショウマン 取締役)「未来奇術論」
<発表>
・テクノロジの発展によって、マジシャンの地位は下がった。
 パラボラアンテナの仕組み〜〜大昔の仙人、権力を握るetc→神
        ↓
 降霊術師(亡くなった方を現世に呼び戻して会話ができる)〜〜彼らはかなり稼いでた
        ↓
 ロベール・ウーダン→近代的なマジック

・テクノロジ発展の最新事例
 ドライアイスの浮遊?
 超音波の制御によって浮遊させる技術
 メタ・マテリアル→小さい浮き輪が沢山あって、スイッチ一つで空気パンパンとしぼむが一緒に起こせると、消失・出現が可能になる。

・ダーウインの知見
 「キリンの首は長くなった」のではなく「数あるキリンの中で首の長いキリンが生き残った」
 事実、首の短いキリンは存在する。
 キリンの事例→適者生存(淘汰圧は餌)
 オペラ(キリン)と**(ミュージカル)と餌(観客・お金)

・生き残るマジック
 以下の2つのいずれかだと思う。
 1.オペラなどの演出の一部で生き残る(ex.株式会社ショウマンの手がけた案件。ドラキュラが物体を通り抜ける演出)
 2.居酒屋マジック(ex.ネタものを買って友人に披露&終わったら種明かしして楽しむ->客を楽しませるのではなく、自分が楽しむマジック)
 一時期、youtubeで話題になったお玉の浮遊現象()の動画(youtubeのあれ)は「自分が楽しむ」の良い例。
 それを踏まえても、「自分が楽しむマジック」がマジシャンの生き残る道ではないか(結論)

・まとめ
 マジシャンの社会的地位は下がり続けている(神→降霊術師→パフォーマー)
 ジャンルの適者生存
 知識の価値に頼らないマジック

<質疑応答>
Q.水芸はどうなるか?
A.未来ではマジックにならないと思う。

Q.マジックの定義や認識が変わるだけでは?テクノロジの最先端がマジックと認識されるだけなのでは?
A.その可能性もある。

Q.未来のマジックグッズはテクノロジを駆使したものになる?
A.マジックグッズを作る人は、テクノロジを駆使した製品になってくると思う。

Q.神様の時代はマジックという言葉がなかった。それが存在することで価値が下がった。
 「マジックだからできる」が「科学だからできる」になるだけでは?
A.そう思う。

<おまけ>
生き残るマジックの案1(演出の一部)の事例として創ったマジックを披露。
特徴は以下。
・結婚式で使う
・起こる現象と原理の部分は古典的な方法
・"四ツ葉のクローバー"というアイテムと"LOVE”という文字の特性を利用


⑦竹内正則(古書カフェ・くしゃまんべ 店長 )「大道芸人はどこからきたのか。」
<発表>
「大道芸」という表現の変化を時系列に振り返る。
色々なジャンルの図書(含 大量の古書)を調べることで、
日本の歴史における大道芸の起源について確認(検証)作業を行った。
その結果を発表する。

・大道芸とは?
 レジュメ参照
 大道芸より先に辻芸が存在していた?
 明治27年にはじめて「大道芸」という表現が登場。しかし、差別的な意味が含まれていた。
 (差別されていたのは、国益にプラスにならないと判断されていたから。)

 規制(監査制度)が増えて、大道芸人が減っていった。そして、大道芸という言葉が廃れていった。。。
 1971年の小沢昭一さんの本とかで、現代に復活。

・まとめ
 明治10〜20年ぐらいに「大道芸」という概念が登場した。

⑧ダメじゃん小出(自称:ガラパー芸人)「スマパ普及の陰で生き延びるガラパー」
<発表>
昔はジャグラーが少なかった。「日本で3本の指に入るジャグラー」とか言えたw
25年前はVHSのビデオテープ見ながら練習したけど、今はyoutube見ながら練習できる時代。
自身の経験を踏まえて、昨今のジャグラーとくにストリートパフォーマーの界隈の変化について発表。

ジャグラーの分類
今のジャグラーはテクニカル系(技を見せる)人とストリート系(盛り上げる?)があり、パフォーマー
 スマパー(スマート・パフォーマー)
 電子マネー(投げ銭もらうの上手い)
 どちらにも属さないガラパー(ガラパゴスパフォーマー/独自のパフォーマー?)
の3つに分類される。そして、ガラパーは高齢化/老朽化が進んでいるw

・観客の変化
 道行く人の足を止める、から客がジャグラーを育てる(相撲のたにまちみたいw)になってる。
 (アイドルとか一部のマジックに似てる)

ジャグラー界の3本の矢
 ヤベノミクス。3本どころではない矢がある。

・品質
 日本の産業は高品質。日本のジャグラーは世界でも高品質。
 日本のロボット産業はノ○ミくん?

・ギャラ交渉
 イベントは減っているのにパフォーマーが増えているのが実情。
 イベント会社を通じて仕事をもらうという暗黙のルールが、ネットで壊れた。
 パフォーマー業界の貿易の自由化。
 クライアントとパフォーマーの交渉。(価格の自由化)

・問題だらけ
 ショッピングセンターや路上で「タダでいいから投げ銭だけでやらせてくれ」は困る。
 この一線は守らないといけないはずだったが、今は崩壊してる。
 首都圏だけじゃなくて地方でも同じ問題が起こってる。
 地方創生。芸人バラマキ制作
 地方→痴ほう→高齢化社会w
 地元の芸人を使えば安上がりと地方が気づいた→自産自消
 地方のパフォーマーが中央を救う?
 技術は高いが人としてあれなパフォーマーも。。。
 待機児童ゼロというが、待機芸人はあってはいけないw
 ジャグラー同士で仕事を取り合うということで、お互いの首を絞めてしまっている。

<質疑応答>
Q.とばしの問題(パフォーマーが割を食う)。個人に依頼することでクライアントが失敗する事例は?
A.起きているとは聞く。若手はイベント会社の存在を知らないぐらいになってしまっている。
 事故が起きた時に若手パフォーマーが一緒くたにされることを懸念してる。

Q.中間に入る要素は?パフォーマー紹介する業者の意義は?
A.クライアントは安く押さえることが目的化してるかも。
 そもそもイベント自体が減っているので、仲介は難しいと思う。
 ※なお、ダメじゃん小出さんは今はライブで稼いでいる!?

Q.(発表の中で)今は過渡期と言っていたが、今後はどうなると思う?
A.今の状況は5年は変わらないと思う。それ以上は読めない。(社会情勢もあるし)

Q.クライアントの需要はどこ?
A.ショッピングセンターとかはテクニカル系よりもパフォーマンス系。
 テクニカル系はむしろシアターで活躍。
 (ながめくらしつを見ると、普通のカスケードできないのでは、と思ってしまうぐらいww)

Q.うまい人の真似をする(カラオケ・ジャグラー)が増えてる。
 最近は彼らが中抜きされて上に言ってしまってる。彼らに言いたいことは?
A.僕はカラオケ・ジャグラーは家系(∵ 味付け一緒だから)と呼んでいるw
 (なお、これは戸崎氏の言うフランチャイズ・マジシャンに通じること)
 お客さんにケガはさせないように安全管理だけは徹底すべし。
 子供にディアボロぶつける事故とかあるけど、それは自分たちで自分の首をしめることになる。

Q.インターネットがジャグリング業界に与えた良い点は?(悪い話題が多いのでw)
A.いい点ももちろんある。うまい人増えたし。ただ、安全管理だけは徹底してほしい。

大島幹雄(株式会社アフタークラウディカンパニー プロデューサー)「プラコメ・カバレット時代をふり返る」
プラコメというイベントの振り返り
1日に4h公演×2とかやってたけど、客はずっと盛り上がってた。
が、なくなった。
振り返ってみると、
・安易な気持ちで笑いをとりにいってた?
・膨張した。客も演者も増えた。継続的に大きくしていくとかをできていなかった!?
などが反省点かも。
今度はガラパーを集めてプラコメをやってみたいです!!

Q.(今までやってきたイベントの中で)どれが一番楽しかった?
A.第2回。終わる時間が主催者もわからないぐらいで、好き勝手で思い出に残ってる。
 それは運営上問題なので怒られたけど。


以上?です。
懇親会での会話は省略w
その他、ハッシュタグを見ると、発表者の方々の振り返りなどもあって、
読んでみると興味深いコメントもあるので、その辺も別途読み直して
別の機会にまとめたいな、と。