個人が頑張ることと個人に求めるのは無理なこと

先週の日曜に学マ研の飲み会に誘って頂けたので参加してきた。(まあ、現役は2人だけでほとんどOBでしたが)
んで、思うところがあったので記事にまとめてみる。
#読み返したら、雑記的すぎて全然整理されてませんが(汗)

■学マ研飲み会の感想
一言でいえば、参加メンバと舞台関連の色々な話(組織の話やショービジネス的な話)ができたので、有意義かつ楽しかった。

■生じた疑問
酒の席で色々とお話したことやその過程で生じた疑問は以下。

1.演者が頑張るべきことと、そもそも演者が頑張るのが不可能なこと(ex.組織の問題、構造の問題、一般の認識の問題etc)の境界が曖昧。
演者にそれを求める(無理強いしてる)ように見えてしまう。

2.コンテスト用手順(世界で認められた手順)と営業手順(コンテスト成績と関係ない手順。フランチャイズ化)が別になっていることが問題。
#優れた研究者/技術者に管理業務や事務作業ばっかりやらせる日本企業の問題が一瞬、頭に浮かんでしまった。似てる気がしなくもない^^;

3.アマチュア運営のイベントの面倒くささ
議題になった某イベントの運営での演者(アマチュア)への扱いに、「彼らは好きでやっている」とか「彼らはできるから」とかでぞんざいな扱いするってのがありました。
IT業界における、OSS技術者への扱いに似てるかも。
Rubyのパパ(Matz氏)は以前に「(無料で講演を頼まれたことに対して)Rubyが無料だからといって私まで無料だと思われては困る」というつぶやき(苦言?)をしていた。
 他にも、某ギークの人が「休日にOSSとか作るなら、うちの**システムを(無料で)作ってよ」みたいなコメントに苦笑いなつぶやきもしてたな。

ついでに、議題になったイベントでのトラブルの原因を作った方がどーいう人かはよくわからないけど、問題になった言動・行動を聞いていると、どーううロジックで動く人なんだろぅ。。。
話を聞く限り、アマチュアをいいように利用して利益を搾取〜みたいな人ではなさそうではある。
でも、だとしたら、(言葉は悪いが)お花畑の人なんだろうか、などと邪推してしまう。。。
#やり逃げのイベントらしいので、今後のために本件の問題点を追求する意義があるかもわからんけど。

しかし、話題になった方の行動原理がわからん以上、別のイベントで同じようなトラブルが発生するリスクは残ったままなんだよなぁ。
#ドライな言い方をしちゃうと「ま、アマチュアが趣味でやってるイベントですからね」で片付けることもできるのかもしれない。
 (今回みたいに?)酒の席で愚痴とか本音をぶちまけてもらって、「それは大変でしたね〜」とか話を聞くことで、割を食った方々の溜飲が下がればそれでよい、という考えだってでき・・・いや、できないよな。
うん、あれだ。こーいう時に、金の問題で片付けられない(金の問題に帰着できない)のが、アマチュアの面倒くささなんだろうなぁ。

まあ、プロの方はプロの方で色々と足元を見られたりとか、大変なこと沢山なんだけど。
あ、でも、今回のイベントって動いてる金額を聞くと、アマチュア運営のイベントでありがちなトラブルの一つ、で済ませていいのか疑問がわくなぁ。

■日本文化が組織に与えている影響??
僕は日本文化に対して天の邪鬼な理解をしてるわけですが、そーいう歪んだ性格ゆえに、本件では以下のように感じました。悪意は御座いません。

1.「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」が重要なのが日本である
 よく言われることではあるが、参加していた某プロの方の奇術界隈の某協会での立ち位置?の話とか聞いてたら思いだしましたw

2.「何を演じるか」よりも「誰が演じるか」が重要なのが日本(の客)である?
このように感じた理由を説明する前に、以下の記事を読んで頂けると理解が進むかなと。(奇術とは関係ないですが、良い記事です)

日本でソフトウェアエンジニアが高く評価されない理由(かもしれない)
http://j.ktamura.com/archives/1375

よーするに、高卒の凄腕プログラマーにチャンスを与えずに、高学歴のプログラミング初心者に手ほどきするのが日本のやり方ですよ、と。これは荒唐無稽であるし、企業の競争力維持を考えればよくない(健全な市場ではない)ことです。そしてこの場合、問題なのはそのような採用方法をとる企業であり、学歴がないこと(高卒が悪い)ではないはず。

(前フリ長くなりましたが)上記のことを日本におけるショービジネス(奇術)に当てはめると、以下のようになるんではないかなと。

「色々な現場を渡り歩いた凄腕マジシャンに仕事を与えるのではなく、コンテスト入賞はしてるが現場経験の浅いマジシャンに仕事を与える」のが日本の(顧客の)やり方。

でもこれは、仕事依頼する顧客の問題ではない?
判断材料がないから(適切なアピールをマジシャンができてないから?)受賞歴を見るしかない?

本日の記事のタイトルを思いついたのも、この辺を考えて頭がこんがらがったんですよ。

受賞歴を見て仕事をくれる人に、受賞した演技とは別物を疲労する演者の問題なのか?
それとも、コンテストが現場と乖離しすぎていることが問題なのか?
仮に後者なら、組織の問題?奇術業界のトップの(奇術という文化振興のための)舵取りの問題?
→なお、この辺の会話を以前にtozakipと対談した時に少しだけ触れたつもりだけど、仕事のとり方という点では演者が工夫すべき問題と言えるのかもしれない。(演者が営業用ネタをHPに紹介(含 youtubeなどWebサービスの利用)すべし??)

■その他
某プロの方の「ひさびさにマジックの話したわー」という発言を聞いた時に、
日本企業に勤める優秀な技術者が昇進して管理職になった結果、ドキュメント職人の毎日になってしまい、勉強会やセミナなどの場でディープな会話して「ひさびさに技術の話したわ。超楽しい」という内容の発言する光景が脳裏に浮かんでしまったのはなぜだろう^^;

あと、(Twitterでもつぶやいたけど)そのプロの方に「演劇の世界では演者と舞台監督で棲み分けができてるけど奇術の世界では棲み分けられてない」と言ったら「そもそも舞台監督になれるような人材がいない」という意見をもらえたのもでかい。


■まとめ?
ひさびさに投稿したら、論点が定まってない記事で失礼しました。
明確な境界線を引くこととか、責任の所在を明確化することとか、妙に日本企業の仕事の仕方みたい(縦割り・セクショナリズム)だし、そもそも明確にすること自体があまり効果的ではない(全体最適ではなく局所最適になってる)とか、自己満足に過ぎないという意見も一理あると思ってます。

まあ、でも、何か思うことなどありましたら、コメント頂ければ幸いです。
コメントが面倒なら、オフラインでお会いした時に声をかけて頂ければ嬉しいです。