プレゼンのtipsなど

佐藤綾子氏のプレゼンに関する以下の著書を読んだ。
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E4%B8%89%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%83%BB%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%AE%E6%A5%B5%E6%84%8F-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%B6%BE%E5%AD%90/dp/4054059422
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140316/bks14031610250009-n1.htm

気づき事項もいくつかあったので、雑記メモとして残しておこう。

■プレゼンスキル
オリンピック誘致のたプレゼンにおいて、
チームジャパンが駆使したプレゼンスキルは以下の20個とのこと。
 グリンプスバイト
 ブリッジング
 根拠としての掃除
 自己開示
 感謝の言葉
 事前の情報収集
 表彰動作
 言語コード
 映像効果
 パラ・ランゲージ
 コンシート効果
 高い理念
 パッション
 3点絞り
 結論→How
 補助動作
 アイコンタクト
 集中の3分間ルール
 音楽効果
 リハーサル効果

■各章のまとめ ※書籍のまとめページから引用
<第1章:オリンピック招致の安倍プレゼンから見えてくるもの>
・表情筋の動きが自信を表す
・声のボリュームにメリハリをつける
・胸を大きく張ってパワーを伝える
・高い「理念」を示す言葉で品格を表す
・数字や固有名詞で説得力を増す
・共感を呼ぶさわやかな「自己開示」をする
・信用される自分を作り上げる
・「ブリッジング」で聞き手の心をつかむ
・聞き手を巻き込む「we」で話しかける

<第2章:リーダーの強く美しいプレゼンが聞き手を動かす>
・プレゼンの基本はロゴス(論理)・エトス(信憑性)・パトス(感情)の「LEP理論」
・事前の情報収集で、相手の関心を引きつける「ブリッジング」をする
・名前など具体的な「呼びかけ」で聞き手のやる気を引き出す
インパクトの強い短い言葉を畳みかける「連辞」が効果的
・ポイントを3つに絞る「3点絞り」の原則を意識する
・高い「理念」のある言葉を吟味し、聞き手に強い印象を与える
・歴史上の人物や有名人の言葉を引用して信用アップ
・聞き手の「実行」を促すよう「理念」→「戦略」→「計画」の手順を示す
・だれにでもわかりやすい「自己開示」で、聞き手の理解と共感を得る
・攻撃的な質問を受けたら笑顔でかわしつつ、一瞬の一撃を考える

<第3章:進歩したい人のプレゼンは必ず進化する>
・最初に聞き手を味方につけ、聞き手が聞きたい話をしよう
・アームを大きく動かして元気と自信、パワーを伝える
・話の要所要所でポーズを取り、大切な部分はゆっくりと話す
・会場が静まるまで話を始めず、期待を高める「じらし」のテクニックを使う
・一文を短くまとめて暗記し、原稿を見ずに、相手を見ながら話す
・自分1人ではなく人前でリハーサルすることで上達する
・聞き手が具体的にイメージできるわかりやすいたとえ話を使う

<第4章:論理的な説得力をもたせるノウハウを駆使しよう>
・ロジカルプレゼンの基本形を覚える
 最初のあいさつ→POS(Point Of Suggestion)→相手のメリット→支持材料の明示→少しの個人体験→POSの繰り返し→最後のあいさつ
・提案のポイント(POS)を徹底的に絞り込む
・プレゼンの提案によって生まれる相手のメリットを必ず盛り込む
・相手が提案を採用しなかった場合のデメリットも明確に示す
・プレゼンのあらすじは時系列に沿って、一直線にする
・数字や固有名詞など、明確なエビデンスをきちんと入れる
・自分で「できる」と確信することが自信になり、表情を輝かせる
・自分の口ぐせやしぐさのくせなど「ノイズ」を排除するようトレーニングする

<第5章:パラ・ランゲージの鉄則を身につけ、プレゼンで成功しよう>
・1分間あたり266字を基本に、聴衆の数に応じて話すスピードを調節する
・モノトーンを避けて、声のボリュームにメリハリをつける
・不要な言葉ぐせと、それに伴って発生する不要なポーズを避ける
・聴衆の拍手の音に、声をかぶせない
・高すぎる声(神経質)と低すぎる声(圧迫感)を避け、耳に心地よい2500〜4000ヘルツくらいの、アルトの高さの声で話すよう心がける

■新しく知ったこと
個人的に新しく知ったことは以下。
<ノイズ>
 プレゼンやスピーチの目的を妨げるすべての動作を、
 パフォーマンス心理学では「ノイズ」と呼ぶ。
 具体的には、「えーと」「あのー」「まあそのー」などの口ぐせや、
 「貧乏ゆすり」「まばたき」のような動作のこと。

<パラ・ランゲージ>
声にまつわるすべての要素をひっくるめてパラ・ランゲージ(周辺言語)と呼ぶ。
具体的には、声のボリューム、音の高低、話す速度、息もれ、ポーズ、アクセント、イントネーションなど、
言葉を話す時のすべての音声要素である。

<非言語表現>
非言語表現のうち、相手の視覚に一瞬で飛び込んでいくのが「グリンプスバイト」であり、
耳から聴覚に飛び込むのが「サウンドバイト」である。
#相手を見て「いい人だ、できる人だ」と感じるのが「グリンプスバイト」であり、
 相手の声を聞いて「優しい人だ」と感じる第1印象が「サウンドバイト」である。
あと、「歩幅は60cmを目安に歩く」も参考になった。
※その他、細かいtipsは著者の書籍やセミナ資料などのほうがいいかも。
 http://www.spis.co.jp/profile/media.html#boxTankobon

☆関連諸団体
・国際パフォーマンス研究所>佐藤綾子のパフォーマンス学講座
 http://www.spis.co.jp/
・一般社団法人パフォーマンス教育協会(国際パフォーマンス学会)
 http://www.ipef.jp/index.html